個人年金保険とiDeCo(イデコ)どちらに加入したほうがいいのか?

ご相談者様

【年齢】 24歳

【職業】 公務員(海上自衛官)

【性別】 男性

【家族構成】 独身

【金融内容】医療保険、介護保険、終身死亡保険、終身三大疾病保険、個人年金保険に加入
  

相談しようと思ったきっかけ

現在個人年金や老後に向けての貯蓄を保険会社に委託していますが、今年から個人型確定拠出年金(iDeCo)ができるようになり、税の優遇制度まで付いているため、今の保険の状態の方がいいのか、それとも個人型確定拠出年金(iDeCo)に入った方がメリットがあるのかを相談したかった。

それを基本として、人生をどのようにした方がいいのかというライフプランについて相談したかったので

 

ご相談内容

保険の話と個人型確定拠出年金(iDeCo)、双方のメリット及びデメリットについて

それを基本として、人生をどのようにした方がいいのかというライフプランについての相談

 

ご相談でお話した内容

kihara3早い時期からしっかりと保険にも入られ、将来のマネープランやライフプランを考えられていて素晴らしいです。

何かきっかけがあってのことですか?

 

若い男性2保険は学生時代の下宿先の方が保険関係の方で、いろいろと考えていただきました。

低金利で、銀行で貯めても殖えない時代なので、将来のお金は自分でしっかり考えて作らないといけないと思ってます。同じような考えの友達がいて、その友だちよりiDeCoのことを聞き、加入した方がいいのかと思い相談に来ました。

毎月保険料かなり払っているので、iDeCoに加入するとしても、これ以上はあまり貯蓄に回すお金がないので、どうしたらいいかと思ってます。

 

kihara3そうですね!医療保険以外はすべて掛け捨てではない保険に入られていますので、貯蓄性はあります。

しかしどれも運用、殖やすという面では弱いかもしれませんね。将来どのくらい必要なのか、そのためにどのくらい積立てられるのか、先ずは目標設定してみてください。

また、将来の貯蓄をすべて保険で考えていらっしゃいますので、保険と、保険ではないiDeCoの違いをお話ししますね。

加入されている個人年金保険と比べてみましょう!

 

iDeCo VS 個人年金保険

例えば、年収500万円の方が
月々2万円iDeCo口座に貯金をします。
年間24万円の貯金です。

その際、年末調整で
48,000円お得になるのと、
6,800円戻ってくるのは、どちらが好きですか?

保険会社で入られている、個人年金保険
の税金の戻りがこの6,800円です。

みなさん生命保険を掛けると税金が戻ってくると
は知っていても、どのくらい戻ってくるのか知ら
ない、6,800円しか戻らないんです。

それは

個人年金保険 掛け金の 一部が 所得控除

iDeCo     掛け金の 全部が 所得控除

だからです。

貯金はしているけど、使えるお金が殖える
のがiDeCo!

iDeCoは年齢制限があります。60歳までです。

60歳までに

iDeCoをするだけで30歳の人なら、1,440,000円
          50歳の人なら、 480,000円

少しでも早く始めると税金のメリットが大きいです。

ご自身の所得税率を知って、どのくらいお得になる
のかまず金額を出してみましょう。

 

ここで、注意事項があります。

 

iDeCoは掛け金の限度額が働き方によって違い、
いくらでも積み立てられるわけではありません。

公務員の方は,12,000円までです。

 

税金で考えるとiDeCoはすごくいいです。

しかし、少ししか積み立てられないので

DeCoだけで老後資金考えるのもだめ、
年金保険だけでもだめなんです。

 

目標設定が大切

若い男性2ではどうしたらいいでしょうか?

 

kihara3先ずはご自身の今後のライフプランと今の資産の状況を把握しましょう。

24歳でまだまだお若いですが、自衛官の方は早期退職になるので特にしっかり老後の事を今からイメージした計画を立てる必要があります。

結婚、教育費、住宅購入が今後あるかもしれません。

自衛官を続けられるとして54歳~56歳で退職ですが、その後は何歳まで働くご予定ですか?
また結婚やお子さん、住宅購入はお考えですか?

 

若い男性2退職後も年金が65歳からなので65歳までは働くつもりです。
家も買えればと思ってますし、結婚や子どもも考えてます。

 

kihara3現時点で結婚や教育、住宅は確定ではありませんので、まずは必ず誰にでもおとずれ確定している、老後重視のマネープランをたてたうえで他を考えていきましょう。

現在一人で生活費もあまりかからず、将来の必要生活費が分からないようなので一般的な目標金額でお話ししますね!

 

総務省の家計調査(H28年)による一般的な例

夫65歳以上、妻60歳以上の無職世帯の老後生活費(月)※マンション暮らし

生活費が毎月292,910円、約30万円かかっています。

 

奥様が専業主婦だと年金は約22万、お二人とも働いていて生涯年収の平均がお互い400万円あればいれば、約30万はあるでしょう。

 

若い男性2結婚して共働きしないといけませんね。

kihara3そうですね。親の世代のように夫の収入だけでは現在も未来も厳しいでしょう。

旅行に行ったり、外食したり、孫にお金をあげるなどゆとりのある生活を望むなら+5万円、35万円は必要です。

将来どのような生活がしたいですか?

 

若い男性2田舎ではなく街中で、マンションかな?旅行も、娯楽にもお金を使えるゆとりのある老後がいいです。

kihara3女性は87歳、男性の平均寿命は80歳です。

しかし65歳まで生きられた男性の50%が84歳まで生きられます。更に25%の人は90歳までです。女性も二人に一人が90歳まで生きます。ということは90歳までを視野に入れた準備をしなければなりません。

65歳から90歳までの25年間ゆとりある生活を送るためには、年金では足りない部分を自助努力で作りましょう。

 

結婚しているとして仮定して

インフレや年金減額は考慮せずとも
65歳から90歳までの25年間、年金だけでは足りない金額は夫婦だと

(35万円-22万円)×12か月×25年間=3900万円 

 

そして老後入ってくる金額を出してみます。

退職金は自衛官の曹長で約2000万円ぐらいでしょうか?
早い時期に退職金の金額も確認してみてください。

 

自衛官の方は定年が他の公務員のように60歳ではないので、それを補うための「若年給付金」というものがたぶん約1500万円ほどあります。

しかし54歳で退職して再就職の際、65歳までの11年間給料が下がると予想されます。またその時期はだいたいお子さんが大学に行かれたり、住宅ローンの返済も残っている時期でもあります。すると「若年給付金」を取り崩すことになり老後に持っていくのは難しいでしょう。

 

そう考えると3900万円-2000万円=1900万円
約2000万円不足するので、

現在貯蓄性保険で65歳の時点で2,000万円になるか確認しましょう。

目標金額にならないのであれば、その足りない金額を目標に貯蓄方法を考えます。

 

今の個人年金保険

介護保険、終身死亡保険、終身三大疾病保険は保障として維持したいとお考えなら、まずは年金保険を見直してみましょう。

何年前から、毎月幾ら何歳まで積み立てて、幾ら年金が貯まるものですか?

 

若い男性2年金保険は22歳で加入して毎月1万円ぐらい、60歳まで積み立てて10年間で550万円ほど受け取れるものだっと思います。

 

kihara3その場合運用利率は1%程度でしょう。
個人年金保険の利率は固定金利です。つまり加入時から60歳までの38年間ずっと1%でお金を貯めていくということです。

38年間長いです。

毎月1万円を38年間積み立てる(元本456万円)とします。

金利(複利計算)
0.25% 4,783,103円 元本の1.0倍
38年間もかけて約22万だけ増
1%   5,544,638円 元本の1.2倍
3%   8,489,293円 元本の1.9倍
5% 13,582,931円 元本の3.0倍
7% 22,604,964円 元本の5.0倍

1.2倍でいいですか?

 

インフレを考えられたことはありますか?

 

例えば牛丼
1966年並盛200円が、50年後2015年380円

約倍払わないと並盛牛丼は食べられない時代になりました。

 

ご自身が老後、高齢者になる時代をイメージしてみてください。

50年後70代になった時同じような事になっていたらどうでしょうか?

政府は毎年2%のインフレを目指しています。
実現はしていませんが、物の値段が上がっているのは事実ですし、消費税も10%になります。

毎年1%でしか殖やせないのではインフレに勝てません。

 

それが今の個人年金保険です。

でもなぜか皆さん殖えないのに個人年金保険に加入したがります。

 

バブル期(1989年後半~1990年前半)の時期の
個人年金保険の利率はなんと5%近くありました。今ではお宝保険!

現在2017年4月に保険会社の個人年金保険の訂料があり、今は0.25%ほどです。

親時代のなごりで年金と名の付く保険がいいように感じられているだけなんです。

 

iDeCoの運用利率は?

若い男性2ではiDeCoの利率はいいのですか?

 

kihara3iDeCoの運用商品には元本確保商品と投資信託があります。

元本確保商品には、定期保険そして全ての運営管理機関ではありませんが年金保険があります。
そうなんです。年金保険iDeCoでもできるんです。

 

運用利率は1%以下で普通に個人年金保険をするのと変わりありませんが、

大きな違いは最初にお話しした税金の控除額の違いです。
iDeCoは掛け金の全部が所得控除

iDeCoの方が税金分お得です。

 

運用利率は投資信託で運用すれば、固定でもなければ、確定でもありません。
しかしiDeCoでは1%以上の運用益を得ることができる可能性があります。

 

ここで誤解しないでください!
絶対に殖やせるわけではありません。絶対に殖やせる商品は今の時代あり得ません。
投資信託での運用はリターンが高ければ同じくらいのリスクもあります。

 

大きく殖やせる事もあれば、元本を割ってしまう、大きく損する事もあるのです。そういうと元本保証商品がいいように思われがちですが、先ほどお話ししたようにインフレには勝てません。

幾ら元本確保しても、長い年月同じ額面では購買力は落ちるので本当に損しないかといえば、元本確保商品の方が確実に損します。

 

iDeCoの運用利率がいいか悪いかは運用次第なので確実にいいとはいえませんが、税金の控除額も低く、固定金利の低金利で38年間1万円毎月積み立てるのはどうなのか?ご自身に問いかけてみてください。

 

若い男性2個人年金保険よりiDeCoのほうに魅力を感じます。
しかし税金がお得は分かっても、元本割れするかもしれない、殖やすためにはそれなりのリスクを考慮しないといけない点がまだ引っ掛かります。

 

積み立て投資、長期と分散でリスク回避

kihara3そうですよね!

皆さん同じようなことをおっしゃいます。
しかしiDeCoの投資信託の運用は皆さんが思っているような投資ではありません。

多くの日本人が投資は怖いものと思っています。

 

それは例えば100万の資金があって、株を一括で下がった時(安値)時買って上がった時(高値)に売る。でもいつが底値、高値かわからず売買してしまい、結局損をしてしまう。

というような投機ギャンブル的なイメージをもっています。

 

iDeCoの『積み立て投資』は決して怖いものではありません。リスク回避できる投資方法です。

  1. 【積立投資】
  2. 【長期(時間)投資】
  3. 【分散投資】

 

1と2を勝手にやってくれるのがiDeCoなんです。

iDeCoで毎月積み立てるお金は、株価が高い時には株の量を少し買い、安い時には多く買う、長い時間をかけて一定金額ずつ積み立て、時間を分散し値動きがある商品でもがリスクを抑える運用をします。このやり方は「ドルコスト平均法」と言われています。

投資の成績=量×価格

「ドルコスト平均法」で価格の上下に左右されず長期に買い続け、株の量を積み上げていれば終盤(60歳)に下落が来てもリスクを軽減できます。

価格の変動に一喜一憂しなくていいので、怖くありません。

 

そして一つの銘柄ではなく幾つもの商品に少額でも投資できるのが投資信託、
国内や海外、証券や株等、様々な組み合わせで商品分散もできます。

どこか一つに絞って投資するとそれがだめなら全てダメですが、世界中に分散投資すれば、どこかの国や会社が悪くても、どこかが良かったりするのでリスクを軽減できます。

 

そして長期、少なくとも10年以上は続けて投資した方が(量を増やせるから)リスクを抑えられます。

iDeCoは60歳までの長期なので、24歳なら十分リスク回避できることでしょう。

 

iDeCoと個人年金保険どちらを選びますか?

 

 

若い男性2投資は決して怖いものじゃない、リスクを抑えた投資もできるのだとわかりました。
将来退職金以外に老後資金として約2000万円を目標に貯めようと思います。

そうすると個人年金保険に1万円積み立てるよりiDeCoに1万円積み立てる方が、いいように感じます。

 

kihara3iDeCoの掛け金には限度額が決められています。
公務員の場合12,000円です。

出来れば限度額いっぱいの12,000円を3.5%の運用利率を目標に積み立てましょう。36年間積立てると60歳の時に約1,000万円作れるるようになりますので。目標設定大事です。

そうすればあとは1,000万円どうやって作るかを考えればいいだけです。
次回の御相談でまたお話ししましょうね!

 

まとめ

個人年金保険とiDeCo(イデコ)どちらに加入したほうがいいのか?

もちろんiDeCo(イデコ)ファーストです。

まずiDeCoを少しでも早く始めることをおすすめします。

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