「つみたてNISA(積立ニーサ)」とは?投資初心者に向いている⁈

 

つみたてNISA

つみたてNISAは、現在あるNISA(ニーサ、少額投資非課税制度)の新しい仕組みです。

2017年10月より口座開設ができ、運用開始は2018年1月からになります。

今までのNISA(ニーサ)と内容が違うため、従来のNISA(ニーサ)を理解していただいたうえで、つみたてNISAついてお話しします。

 

NISA

毎年投資金額120万円まで、最長5年間、株式投資や投資信託などの運用益や配当金が非課税になる制度です。

株式や投資信託で運用し利益が出た場合は、通常20.315%の税金がかかります。
しかしNISA(ニーサ)「NISA口座(非課税講座)」内(限度額120万円)で運用すると、利益に税金がかからない制度なんです。

 

NISA口座の仕組み

運用期間は5年間まで、一括でも分割、積み立てでも120万円の枠内で株や投資信託を購入することができます。
※銀行でNISA(ニーサ)口座を開くと、株式を購入できません。ETF(上場投資信託)やREIT(不動産投資信託)もダメです。

120万円×5年=600万円 最大600万円運用できます。

図のように例えば購入した株式・投資信託が値上がりした後、5年後に売却した場合通常なら課税(20.315%)されますが、NISA口座内では利益が非課税で受け取れるのでとても嬉しい制度です。

出典:金融庁NISA(ニーサ)の概要より

 

もし5年後も運用をそのまま続けたいと思えば、時価120万円を上限に翌年の口座枠で継続して運用(ロールオーバー)することができます。ただし、現在NISA(ニーサ)口座は平成35年までの制度となっていますので、そこから5年の平成39年で終わる制度です。

2018年(平成30年)が最後の5年更新となり、来年から始めるNISA(ニーサ)口座は10年間は続けられることに
なります。

又はNISA(ニーサ)口座以外の課税口座にも移せます。

 

出典:金融庁NISAの概要より

※ロールオーバーに朗報
2019年以降NISA(ニーサ)の年間120万円の枠がなくなり、評価益が出ていて120万円以上になっていても全額移せるようになりました。

 

口座開設

銀行や証券会社で口座開設できます。

注意点はその年に一人1口座しかもてないことです。ですから1金融機関しか選べません。

 

口座変更

年ごとの金融機関の変更は可能です。

またNISA(ニーサ)とつみたてNISAを同じ年に併用することはできず、どちらかを選ばなくてはいけません。こちらも年ごとの変更は可能です。

例えば2017年NISA(ニーサ)口座をA金融機関で持っている場合、来年2018年はつみたてNISAをしたいならば、同じ銀行であってもつみたてNISA口座への変更手続きが必要です。

変更後の2018年はつみたてNISAだけしかできません。
2017年分のNISA(ニーサ)口座での商品はそのまま5年間非課税で保有できます。

来年もまとまったお金はNISA(ニーサ)、定期的な貯蓄はつみたてNISAでと考えていた人は注意してくださいね!

 

ではNISA(ニーサ)口座を別の金融機関に変更する場合はというと、現在のA金融機関にNISA(ニーサ)口座を自動継続しないという手続きをし、新たにB金融機関でNISA(ニーサ)口座を開設する手続きをしなければなりません。

NISA(ニーサ)口座から違う金融機関でつみたてNISA口座を開設する場合も一緒です。

出典:日本証券業協会 金融機関の変更手続きより

NISA(ニーサ)から『つみたてNISA』に変更に口座変更のことを詳しく書いてます。

 

NISA(ニーサ)口座を開いているだけで運用開始していなければいいですが、NISA(ニーサ)口座での商品を違う金融機関にそのまま移すことはできず、一度商品を売却してから移すことになりますので注意してください。

利益が出ていればいいですが、そうでないなら移せないでしょうし、簡単ではないです。

変更前の分はそのままその金融機関に残すということもできますが、

金融機関の変更はなるべくなら避けたいところですので、初めに銀行、証券会社どこで口座開設するか重要になってきます。

 

銀行、証券会社どちらで口座開設?

 

銀行は取り扱ってい商品が投資信託だけで、種類も少なく銀行によって取り扱っている商品も違います。窓口での相談ができるほうがいい方には向いています。証券会社でも窓口対応してくれますが、

今はネット証券のコールセンターでも対応は充実しています。それにネット証券は購入手数料が無料だったりします。

金融機関ごと取り扱っている商品の違いもあります。

投資信託しか銀行では購入できませんので、もし銀行で口座を作り株が購入したくなっても、その年もう一口座証券会社で作るということはできません。株を購入いたい方は証券会社でないとダメです。

 

 

私の兄の話です。

最近F銀行で貯蓄していた定期預金が満期を迎え、銀行からNISA(ニーサ)口座を開設して投資信託で運用しませんか?と言われたそうです。兄は投資経験は全くなく金融知識も乏しいひとです。

銀行員から
「このまま同じように定期にしても200円しか利息つきませんよ」と言われ、投資信託での運用をすすめられたそうです。

NISA(ニーサ)の口座の方が運用益が非課税になるからいいですよ!と言われ、口座開設してひふみプラスを購入してきました。

NISA口座でもF銀行でひふみプラスを窓口で購入すると2%の販売手数料がかかります。これが例えばネット証券の楽天証券なら販売手数料無料です。信託報酬は変わりません。

兄はネットができないわけではありませんが、ネット証券で口座開設するなんて考えてもみない人です。対面で相談できるのを好むタイプで、言われた通りサインして、銀行の人がすすめる商品だからと疑わず購入してきました。

このように知識がある人とない人では、手数料分損してしまいます。

 

先ほどもお話ししたように金融機関の変更は可能ですが、金融機関を変更するには翌年分からしかできずその際は、今取引をしている銀行の口座廃止をして移す(ただし今年のNISA(ニーサ)口座で保有している商品はそのまま保有が可能)ことになります。

変更後は前の口座で購入金額枠が残っていても追加購入できなくなります。

 

仕方ないのでF銀行で来年はつみたてNISAをと考え、つみたてNISAの取り扱い商品の内容を見てがっかり↷↷↷↷↓

つみたてNISAの対象商品117本(2017年11月8日時点)中たったの9本だけでした。
厳選した9本のようではありましたが、色々試したい人にとっては物足りないでしょう。

 

※金融機関別つみたてNISAの取り扱い商品一覧はこちらから
モーニングスターつみたてNISA(積立NISA)総合ガイド金融機関比較

 

変更となると手続きも複雑ですし、時間もかかります。兄の場合仕事を調整し平日銀行に行かなければならず、変更の理由や手続きの説明をしても理解できるかどうかも分からないので放置状態です。

 

 

やはり金融機関選びとても重要です!!

 

NISA(ニーサ)口座開設前に私に相談してくれればと思いましたが、、、

まあ多くの人が兄のような感じです。

 

決して銀行でNISA(ニーサ)口座を開設するのが悪いと言ってるわけではありませんが、変更となると元本割れの可能性や手続きも複雑ですし、時間もかかります。使い勝手や商品の品揃え、手数料など、自分に合ったものかどうかきちんと調べてから金融機関を選びましょう。

 

今、兄のように満期が来た定期預金の次の預け場所の御相談すごく多いです。
超低金利の時代、まとまった金額での運用にはNISA(ニーサ)はお勧めですが、投資初心者には金融機関選びや商品選びがなかなか悩ましいところですね。

 

では次はつみたてNISAを見てみましょう。

 

つみたてNISA

毎年投資金額40万円まで、最長20年間、対象は投資信託で運用益や配当金が非課税になる制度です。

従来のNISA(ニーサ)と比べ、少額、長期の運用が可能です。

NISA(ニーサ)で説明したように一人1口座しかもてません。NISA(ニーサ)とつみたてNISAを同じ年に併用することはできません。

仕組みをもっと詳しく見ていきましょう。

 

 

 

仕組み

運用期間は20年間、年間40万円の枠内で長期の積み立て投資に適した決められた投資信託定期的に積立購入します。

NISA(ニーサ)と違い、全金融機関で購入手数料は無料です。

 

定期的積立購入金融機関での購入最低金額や頻度が違いますので要チェックです。
例えば大手銀行では月1万円からが多いですが、ゆうちょ銀行、みずほ銀行は千円~、SBI証券や楽天証券はなんと毎日100円というのもできます。

 

NISA(ニーサ)と同じように、取り扱う商品は金融機関によって異なります。各金融機関で決められた投資信託の中から選んで提供します。ネット証券(SBI,楽天,マネックス等)は決められた投資信託を可能な限り全て取り扱う方針のようです。

この決められた投資信託はインデックス投資信託103本、アクティブ投資信託14本(2017年11月8日時点)です。

ラインナップは金融庁のHP〈つみたてNISAの対象商品〉より見てみてください。

 

銀行は取り扱いが少なく3本だけのところもあり、ネット証券のSBI証券が最大で106本です。(2017年10月時点)

モーニングスターつみたてNISA(積立NISA)総合ガイド金融機関比較で確認できます。

 

モーニングスターのこのサイト商品を比べる時に見る数値の

  • 信託報酬
  • シャープレシオ(リターンをリスクで割って効率の良い運用ができたか見る数値)

だけが記載されていて一目で商品の成果がわかり、選ぶとき比べ安いのでお勧めです。

 

運用

 

運用イメージは図のような感じです。

 

 

出典:金融庁つみたてNISAの概要より

 

最長20年できますが、その後続けたいと思ってもNISA(ニーサ)のように継続運用(ロールオーバー)はできません。今のところこつみたてNISAは平成37年末に終わる予定になっています。

つみたてNISAの魅力は名前の通り『積み立て投資』です。

皆さん『投資』と聞くとお金持ちがするもの、まとまったお金でするものとか、『投資』は元本割れしそうで怖い等思われていませんか?
決してそうではありませんよ!

 

しかしそう思っている人が多いので

2014年1月に始まったNISA(ニーサ)、口座数は約1061万(2016年末時点)ですが2016年中に一度も取引が無かった口座は口座全体の62%もありました。半数以上の人がNISA(ニーサ)口座を開設しても利用できていないということです。

NISA(ニーサ)制度が始まった当時、銀行や証券会社がNISA(ニーサ)口座開設するとキャッシュバックしますよ!等の特典をちらつかせ投資の事はなにもわからない人達にNISA(ニーサ)口座の開設を勧誘してましたので、口座数だけは増えたと思います。

 

投資の事がよくわからない人にとってどの商品を購入したらいいのか、損するのも嫌だし、まとまったお金もないしという事で開設はしたものの利用できていない人が多いのでしょう。政府もそこを改善するためこのつみたてNISAができたと思います。

 

つみたてNISA投資初心者向けに考えられています。

 

現在投資信託は6,000本ぐらいありますが、つみたてNISAでの運用商品はその中から金融庁が優良な投資信託を厳選してくれています。比較的中長期で運用すると安定した利益が出やすく、手数料(信託報酬)が低いインデックスファンドが多いです。

そしてまとまったお金がなくても少額からはじめられ、長期、分散、積立投資のリスクを軽減させる投資形態(『積み立て投資』での運用を運用益非課税でさせてくれる仕組みになっています。

今までNISA(ニーサ)での投資を迷われていた人にもいい制度です。

 

『積み立て投資』リスクを軽減させる投資形態とは?

 

積み立て投資

投資信託の価格は上がったり下がったり必ずします。皆さんそれが怖い、下がった時に元本割れすることが恐ろしいので殖えないとわかっていても預金ばかりです。

しかし価格の変動に一喜一憂せずに、積立、分散投資を長期で行うと皆さんが怖がる元本割れの可能性が低くなります。

下図のように20年『積み立て投資』すると元本割れのリスクが軽減されています。
これは金融庁の資料です。

 

 

地域、資産を分散して『積み立て投資』を行った場合の運用成果の実績【保有期間別(5年、20年)】⚠1

出典:金融庁つみたてNISA早わかりガイドブックより

⚠11085年以降の各年に、毎月同額ずつ国内外の株式・債券の買い付けを行ったものです。各年の買い付け後、保有期間が経過した時点での時価をもとに運用結果及び年率を算出しています。これは過去の実績をもとにした算出結果であり、将来の投資成果を予測・保証するものではありません。

 

⚠1過去の実績であって将来を保証するものではありませんとで書かれているように、

『積み立て投資』は長期にわたり行うと絶対とは言えませんが、お金を殖やせる方法であることは確かです。

 

定期的に一定金額ずつ積み立てし、長い時間をかけて時間を分散して投資をすることで賢い資産形成ができます。
この方法はドルコスト平均法とも言われています。

 

例えば下の図を見てください。
ある株式の投資信託を一株ずつ定期的に買うAさんと、1万円ずつ定期的に買うBさんがいたとします。

投資信託の価格は毎回変動します。
二人とも4回購入し、価格が8,000円の時売却すると、

Aさんは使った金額33,000円、取得株数4株、売却した時32,000円、1,000円損しました。

Bさんは使った金額40,000円、取得株数5.25株、売却した時42,000円、2,000円得しました。

 

これはどうしてかというと量が違うからです。
Bさんは価格が5,000円に下がった時株の量を多く取得出来ました。

投資の成績=×価格

『積み立て投資』の成績はこの量をどれだけ積み上げられるかで決まってきます。

皆さんは1万円で売っていた投資信託が5,000円に下がった時買えますか?まだ下がるかもしれないし、この商品大丈夫かなぁと不安でなかなか買えないと思います。

しかし『積み立て投資』は、価格が上がろうが下がろうが定期的に一定金額ずつ買い続けていくので価格が下がった時、量をしっかり増やすことができます。皆さんが怖がる下がった時が量が増やせ『積み立て投資』には凄くいいのです

 

定期的に一定金額ずつ買うことは、安いときにはたくさん買い、高いときには少し買う事ができ、量を積み重ねていける。この様に4回の投資の場合でも利益を得ることが可能な場合もある。ということです。

この買い方を長期に行えば更にリスクを軽減し利益を得る可能性が高くなる、それが『積み立て投資』です。

 

『積み立て投資』が長期的にしかも利益が非課税でできる制度がつみたてNISAなんです

 

投信の窓口のCMでも言っているように

遠藤さん:資産運用のコツは安く買って高く売るですよね!

植村さん:相場を読むのはプロでも難しんですよ!

 

だから買うタイミングを迷わなくて済む『積み立て投資』は投資初心者にはとてもいいです。

 

NISA(ニーサ)のように一括購入できませんが、NISA(ニーサ)にはない良さがつみたてNISAはあります。


今までの話も含めそれぞれ詳しく比べてみましょう。

 

比較

NISA(ニーサ)でも積み立て投資はできましたが、つみたてNISA(ニーサ)のほうが毎年40万円の枠で20年間だと800万円積立+利益を得られ、無理なない少額でコツコツ長期で、リスクを軽減できる投資方法でそれなりの金額を作ることができます。

しかしつみたてNISAは一括投資ができず、対象商品も投資信託のみ、そして一年間の非課税枠が40万円と少ないです。

 

種類 つみたてNISA NISA
利用可能年齢 国内在住の20歳以上 国内在住の20歳以上
非課税
期間
最大20年 最大5年
ロールオーバー 不可
非課税枠(年間) 40万円 120万円
非課税枠(総額) 800万円 600万円
対象商品 長期・積立・分散投資に適したものとして一定の要件を満たす投資信託 上場株式、株式投資信託等
投資方法 「1ヶ月に1回」等定期的に一定金額で継続的な方法(積立投資) 制限なし

新規運用
できる
期間

2037年12月末 2023年12月末
途中売却 自由(売却部分の再利用はできない)
開設口座数 一人1口座 NISA(ニーサ)かつみたてNISAのどちらか
金融機関変更 年単位で変更可能
損益通算 特定口座や一般口座との損益通算はできない
その他 口座開設にはマイナンバーが必要

 

必ずしもどちらがいいというわけではありません。
またどちらもやりたいと思った時、同年度での併用はできません。

自分に合った投資方法で資産形成をしましょう。

 

つみたてNISAに向いてる人

  • 投資初心者
  • 老後資金等中長期的に資産を作りたい人
  • 忙しい人、投資後の経過をあまり見ない人
  • 一括投資で失敗し投資は?と思っている人
  • 毎月少額なら貯蓄できる人
  • お金を貯めるだけでなく殖やしたいと思う人
  • iDeCo(イデコ)に加入できない人
  • iDeCo(イデコ)の枠が残っていない人
  • iDeCo(イデコ)での積立期間が短い50代
  • 60歳以上でお金を積み立てたい人
  • 主婦など節税メリットが薄い人
  • 積み立て投資しながら自由にお金を引き出したい人
  • 根気強い人

 

こんな方にはつみたてNISAお勧めです!!

 

まとめ

つみたてNISA投資初心者に向いているいい制度です。

皆さんが『投資』は怖い、下がった時に元本割れすることが恐ろしい、まとまったお金がないからできない、どの商品を購入すればいいかわからない、といった悩みを解決してくれます。


投資初心者でも比較的簡単に安心して『投資』を始められるのではないかと思います。

いつもやっている普通口座での積立貯蓄を、少しでもつみたてNISA口座に変えてみましょう。

 

今回はNISA(ニーサ)との比較だけでしたが、『積み立て投資』は他にも

  • iDeCo(イデコ)
  • 変額保険
  • 特定口座

等でもできます。

 

何もしない、何かだけするではなく

自分の場合どうしたらいいのか?
ライフプラン・マネープランを立てたうえで、ご自身の資産全体を見てどの方法でお金を貯めるのか、殖やすのか、置いておくのかしっかり考え知識を養いながらお金と付き合ってみてください。

 

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